高木優一:
番組進行のプロセスを簡単にご紹介ください。
須藤悟:
ホストの高木さんやゲストの士業の先生に前もってお話を聞いて、それじゃ今回のテーマはこれでいきましょうと決めます。実際の本番のときはこちら側としては「私は何もわかりません」というスタンスで臨み、その前提で高木さんやゲストにお話をいろいろ聞いていきます。途中からエキサイティングしていくと、自分のつたない知識を基に突っ込んだ質問もし、時にはゲストに失礼と思う質問をしてしまうこともあります。
高木優一:
「えっ!ここでこの質問をするか」と時にどきっとすることもありますよ(笑)。
でも、それは番組を盛り上げるというプロのサービス精神の一環でもありますよね。
須藤悟:
それは言えますね。前もって打合わせをする中で面白い話がたくさん出てきます。実際に番組が始まると、こちらは実際には知っているけれど知らないというスタンスで臨んで、打合せ時に聞いた面白い話を効果的に引き出す工夫をいろいろと試みます。それをヤラセと捉えられると困るんですが。
高木優一:
番組進行のテクニックですよね。それに、須藤さんは大変好奇心旺盛な方だから。
須藤悟:
打合せから本番までの間に、あの話をどう展開させて行こうかと考えることはもちろんしますよ。
高木優一:
やはりノセ方はお上手ですよね。さすがです。
須藤悟:
それにしても番組に出ると結構緊張される方が多いんですけれど、高木さんは番組が始まった当初から全然緊張しませんよね。
高木優一:
僕自身が楽しんでいますから(笑)。単純に弁護士が出てきて、ホストが質問をして弁護士がただそれに答えるというような、当たり前の相続の番組にはしたくなかったんです。それでゲストも士業の先生方だけではなく、袈裟を着た僧侶とか寿司屋のオーナーとか毛色の変わった人をお招きして、相続にまつわるさまざまなエピソードなどを面白おかしく話してもらう。そういう番組の方が楽しいじゃないですか。
高木優一:
須藤さんの安定した話術と面白さがあるので、こちらとしても次はもっと面白そうな人物を連れてくるぞって思うんですよね。前もって知らせずに、当日に驚かせてやろうと(笑)。