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SPECIAL対談 山野勝行×高木優一
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バスケットボールは大きなポテンシャルを秘めたスポーツ

高木優一:
プロバスケットボールのこれからの可能性についてお話しいただけますか。
山野勝行:
日本のプロスポーツの世界は、今のところは野球であり、サッカーであり、ラグビーではありますけれど、それらのスポーツには膨大なコストがかかってきます。たとえば、サッカーJリーグは皆、企業チームです。バックに大企業が付いていて、何十億という資金を出しています。ラグビーも今、ブレイクしていますが、これからラグビーリーグが爆発的に拡大発展していけるのかと考えた場合、それにかかるコストとを天秤にかけると難しいのではないかと言わざるを得ません。
高木優一:
なるほど。
山野勝行:
一方、現時点ではバスケットボールは1部リーグで5億、2部リーグで1億から2億ぐらいの資金で運営できます。B.LEAGUEになり大きな発展をしていくのは間違いありませんから、資金も何倍にもなるでしょう。それを考えたとしても、効率は良いと思います。これからのスポーツ発展をビジネスという視点で見た場合、「コストが高くない」「雨天でも関係なく試合が行える」「世界一の競技人口を誇り潜在的な人気が高く、だれもができる」といった要素を考えれば、バスケットボールは大きな可能性を秘めていると思います。それと、女子が多いという点も逃せません。
高木優一:
女子チームはオリンピックにも出るんですよね。
山野勝行:
出ます。女子チームは現在アジアチャンピオンです。これまでは、男子リーグが2つに分裂してゴタゴタしていましたが、それが収まり、本来のポテンシャルがこれから発揮されていくスポーツだと思っています。
高木優一:
アースフレンズ東京Zがこの体育館を使えるというのは、チーム発展の大きな要因となりますよね。
山野勝行:
そうなんです。うちみたいなこれからのチームが、ここのアリーナを年間26試合、準備日も入れると40日、年間の15%を押さえることができたのは画期的なことです。大田区には本当に感謝しています。近隣の品川や目黒、世田谷、港、中央なども含め、ほぼ23区内にはこのような施設はありませんから。集客キャパシティの多い東京体育館、代々木第一、第二体育館などは都の管轄になりますので簡単には確保することができません。大田区内での地域連携活動の積み重ねにより、地域のみなさんの後押しがあって利用許可をいただくことができました。
高木優一:
まさに地域との共存共栄ですね。これからも、地域にとって唯一無二の存在として地域活性化に貢献していただきたいと思います。それではこれから始まる試合を楽しみにしています。今日はありがとうございました。

photo by naokichi hasebe

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