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SPECIAL対談 門脇紀彦×高木優一
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家系図を作ることの利点

高木優一:
先生の専門分野である相続のお仕事と絡め、承継という括りで家系図を作られるとの話は大変よく分かります。家系図を作ることはご家族にどのような利点をもたらしますか。
門脇紀彦:
家系図を作ると、祖先から現世代までの血縁関係が「見える化」されます。それによって3つの効果が生まれます。まず1番目は、心の変化があるということ。家系図を作りますと、多くのご先祖様がいてはじめて自分がいることが自覚されます。大河の中でしっかりとした自分の位置を与えられることで、自分が貴重な存在であることが実感でき、自分を大切にする気持ちが育まれます。それと同時に両親はもちろんのこと、その上の祖父母やご先祖様への感謝の気持ちも自然と強くなります。
高木優一:
気持ちの変化はとても大切ですね。
門脇紀彦:
2番目は行動の変化があります。お墓参りやお仏壇に手を合わせる機会が自然と増えます。この家系図を両親や祖父母にプレゼントするという方も非常に多いのですが、その場面で感謝の気持ちを伝えたりすることもあります。自尊心が高まりますので、自分の行動に責任を持つ態度になりますので、毎日背筋を伸ばして生きることができます。
高木優一:
家系図をプレゼントとしてもらったら嬉しいでしょうね。
門脇紀彦:
そして3番目として一番重要なのが、家族間でよい関係が生まれることです。ご先祖様を大切にしている姿を見た子供たちは、親のまねをするようになります。両親や祖父母の方たちは、自分たちを大切にする子や孫はとてもかわいくなります。家系図を傍らに、普段はほとんど先祖のことは話さないおじいちゃんが、「この人はこうだった」とか、「このおじいちゃんはこんな人物だった」とか嬉しそうに話し、ご先祖様も含めた関係も良くなります。結果的に家族の絆がより深まっていくことになります。
高木優一:
単純に自分の知らなかった先祖を知るということだけでなく、さまざまな利点があるのですね。

photo by naokichi hasebe

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