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SPECIAL対談 枝光聖人×高木優一
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地域密着型のスポーツジムを目指す

枝光聖人:
私の施設の場合、自宅で自主トレができる人はターゲットとは言えません。健康でいたい、だから運動を続けなければいけない、それが分かっていても、自分ではできない中高年の方。そういう人たちに来てもらいたいのです。つまり、一般のトレーニングジムとは競合しないということです。一般のジムでは自主トレができる人がさらに鍛えるために行く。我々とは客層がまったく異なります。ですから、私の事務の隣に大手のスポーツジムができても大丈夫なのです。
高木優一:
地域への社会貢献というスタンスですね。
枝光聖人:
お客さんの中には一人暮らしの高齢者の方も結構いらっしゃいます。そういう方に「毎週1回定期的に会うのは枝光さんぐらいだから、私が来なくなったら様子を見に来てくれ」って言われることもあります。実際に、ある高齢者の方でしたが、そういえば最近お見えにならないな、って思っていたら息子さんから「亡くなりました」という連絡が入りました。ジムへ通うのが父の唯一の愉しみだったんですよ、っておっしゃっていたそうです。
高木優一:
なるほど。まさに地域密着型のジムなのですね。独居高齢者、地域密着というようなキーワードを並べると、私のビジネスともリンクしてきます。私が子供の頃に比べると高齢になって一人暮らしをしている方の割合は増加の一途を辿っていますね。相続の様々な現場に立ち会うと、それを強く実感します。
枝光聖人:
私の住んでいる横須賀にも高齢者の独居や、だれも住まなくなった空き家などが多く見られます。
高木優一:
以前、私のラジオの番組やこの対談にも出ていただいた牧アイティ研究所の代表を務めておられる牧壮さんは、ITの利便さと使い方をシニア世代に広め、高齢者が社会的に隔離された状況を打開しようと活動されています。ご本人もまもなく80歳を迎えるという年齢ですが、とにかく元気だしアグレッシブです。枝光さんや牧さんのご尽力によって、少しでも高齢者が孤独にならない社会が作られていくことを願っています。本日はありがとうございました。

photo by naokichi hasebe

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