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SPECIAL対談 山野勝行×高木優一

プロバスケットボールチーム、アースフレンズ東京Zのオーナーである山野勝行さんが今回のゲストです。試合が行われる大田区総合体育館メインアリーナでのインタビューとなりました。インタビューのあとに試合も観戦し、プロバスケットボールの醍醐味を堪能させていただきました。これから、間違いなくバスケットボールの時代が来ることを実感!

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地域へ密着した地道な活動がやがて実を結ぶ

高木優一:
今日はチームのTシャツを着てインタビューに臨みます。気合が入っているんですよ(笑)。なぜ山野さんに私の番組に出ていただきたかったかと言うと、大田区を中心とした城南エリアで地域に根付いた活動を熱心にやられていることに共感したからです。私は川崎住民となって二十数年経ちますが、サッカーJ1の川崎フロンターレは発足当時は単に富士通の企業チームだろうとの見方をされていました。しかし、地域に密着した草の根活動を積み重ねてファンを獲得し、今や日本を代表する選手を何人も配するチームまでになっています。浦和レッズなども地域に非常に強くコミットしていて、レッズが大好きで浦和へ引っ越したなどという話も聞きます。そのようなJリーグの活動を手本に、アースフレンズ東京Zも、地域の小学校などへ選手がわざわざ出向いてバスケットボールを教えるなどという活動をされている。素晴らしいことですね。
山野勝行:
ありがとうございます。昔と比べて今の小学生たちは昼休みに外で遊ばない割合が高いと感じます。選手を学校に派遣すると、一緒に給食を食べたり校庭で遊んだりしてくれます。選手と一緒だと嫌いなおかずも食べるようになるし、眼を輝かせてボールを追いかけます。子供たちが本来持っている生きいきした姿が見られることで、先生や親御さんたちには大変喜んでいただけますね。
高木優一:
もうすぐチーム創立3年目に入りますね。チーム作りをどのように進めているのですか。
山野勝行:
チームの土台を作るのに3年はかかると考えています。それには優秀なリーダーが必要です。そこで元日本代表の小野秀二さんを監督(ヘッドコーチ)として招聘し、強固な組織づくりを行うことから始めました。スキルを教えることを主眼に置くなら外人監督を連れて来れば良いということになりますが、そうではなく、まずは選手が情熱を持ったリーダーの影響を受け、チームがまとまる環境を整えることが大切だと考えました。リーダーシップが発揮され、メンタル面のサポートも含んだマネジメントがきちんとされている、最初の3年間はそのようなチームを作ることが何よりも重要だと思います。
高木優一:
やはり監督の存在は大きいということですね。
山野勝行:
いろいろな考え方があるでしょうが、私はそうとらえています。名門の秋田県立能代工業高校3年時に初の高校3冠(インターハイ、国民体育大会、ウインターカップ)を達成し、全日本に選出され9年間に渡り日本代表の主力として活躍し、アジア競技大会など数多くの国際試合を経験している。そういう方を監督として招くことができたのは幸運だったと思っています。トライアウトもせずに選手の補強も2部としては良くできています。

photo by naokichi hasebe

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