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SPECIAL対談 橋本勝×高木優一
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近い将来の超高齢者社会に向けた準備を怠らずに行うことが重要

高木優一:
ラジオ番組も、「聴く」から「観る」の時代になってきたということですね。
橋本勝:
そういえば、昔、市議会の本会議をFM川崎で中継するという話もあったみたいですよ。でも、結構な金額だったものでお断りしたようです。
高木優一:
それはもったいない。それでは、最後に核心的と言いますか、医療、福祉の問題に関してご意見を伺いましょう。
橋本勝:
医療、福祉に関しては、財政的な面から見ると国民保険事業会計も介護保険事業会計も基準にもらっているお金が底をついている状況ですから、基準外にお金を入れてもらわないと回っていかないという状況です。生活保護費はこのところ600億円ぐらいで横ばい状態なのですが、その費用の中で何に一番お金がかかるかと言えば医療補助費なんです。600億のうちの200億以上が医療補助費となっています。
高木優一:
生活保護を受けているのは高齢者ばかりではありませんよね。それでも医療費が大きく占めるのですね。まあ、どこの地区でも高齢者が増えてくれば当然、医療費、介護費が高騰します。でも、川崎市が他の市町村に比べ高齢者が多いというわけではないですよね。
橋本勝:
全国的に見れば、今のところ若い層が多い地区ではあります。しかし、統計を取ると、いつから若い人への負担が上昇するということがわかっていますから、今から対応策を十分に検証しなければならないですね。
高木優一:
そうですね。高齢者の増加、出産率の低下による人口の減少は我々の業界にも大きな影響が出ています。不動産余りの状況が加速すると思います。駅から遠いエリアの地主さんなどは本当に困っていますね。家賃を滞納している入所者にも強く出られないと嘆いています。出て行ってもらっては困りますから。ところで、陳情ってどういう系統のものが多いのですか。
橋本勝:
細かいことが多いです。街の道路を整備して欲しいとか、街路樹を植えてくれとか。
高木優一:
やはり、そうなのですね。これからも地域に根ざした活動を期待しております。今日はありがとうございました。

photo by naokichi hasebe

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