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SPECIAL対談 村上倫弘×高木優一

今日のゲストは遺言を映像として残すというサービスを展開されている株式会社グランツ代表取締役の村上倫弘さん。基本はテレビやCMの番組作成を主に活躍されている映像会社ですが、何故遺言を映像化する「つたえびと」というサービスを始められたのか?その真相についていろいろお話を伺いました。

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東日本大震災をきっかけに生まれた「つたえびと」

高木優一:
ある方からご紹介を受けて遺言を映像化して残すというサービスを展開している社長さんがいると伺い大変興味を持ちました。
村上倫弘:
私もラジオ番組を持っている不動産会社の社長さんがいるという事で興味を持ちましたよ(笑)
高木優一:
お話を伺うに、きっかけは東日本大震災の取材だったとか。
村上倫弘:
そうですね。仮設住宅もずいぶん回りましたし、福島の原発の現場もカメラ片手に行きましたね。
高木優一:
それはまた貴重なご経験を。
村上倫弘:
そこで人の最後ってこんな未曽有の天災地変で一気に無くなってしまうんだなって痛感したんです。
高木優一:
(無言)辛いですね。私も震災後3か月がれき処理のボランティアに行きましたが、余りの惨状に言葉を失いました。そう考えると今健康だからと言って何もしないのではなく、もし何かあった時の為にメッセージを残すというのは大切ですね。
村上倫弘:
6年前、毎週被災地へ撮影に行くことになったんですが、被災された方々のお話にはいつも「人はいつ死ぬかわからない」と言い、後悔しないように、今を一生懸命生きてらっしゃいました。もし自分が明日死んだらどうなるかと考えた時に、大切な人へ伝えたいことがいっぱい思い浮かんだのです。我々映像に携わる人間として、どのように、世の中に貢献できるかと考えたところ、様々な想いを映像にのせて伝えていきたい。これが「つたえびと」の誕生でした。

photo by えがお写真館

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