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遺言信託での遺言書作成は止めることができるのか?

(東京都世田谷区在住O様)
「遺言信託」で公正証書遺言を作ったのですが、知り合いに聞いたら執行費用が高くなるので止めた方が良いと言われました。今から止められるのでしょうか?
相続
門脇 紀彦司法書士の回答

(相続法務成城事務所 代表)

「遺言信託」は、信託銀行を通じて公正証書遺言を作成し、作成した遺言書を信託銀行で預かるというサービスです。

遺言者が亡くなった場合、信託銀行が遺言執行者となり、各種手続きの執行をします。

「遺言信託」をやめる場合二つの視点で考える必要があります。一つは遺言書の内容の変更であり、もう一つは信託銀行との契約です。

まず遺言書の内容(中身)の変更ですが、一番簡単な方法は、自分で書く「自筆証書遺言」で公正証書遺言の内容を書き換えてしまうということです。

遺言書は作成日が最新のものが有効となりますので、書き換えてしまえば、前の公正証書遺言の内容はすべて改められたことになります。

そうすると、執行者も変えられますので、信託銀行に対する執行費用もかからなくなります。

また、改めて公正証書で内容を書き換えることもできますが、公証役場の費用が再度かかってしまうのがネックです。

これに対して信託銀行との契約についてですが、ここで誤解をしている方が多くいらっしゃいます。

信託銀行との契約書の中に、「遺言書変更の場合は信託銀行に必ず連絡そしてください」と書かれているために、信託銀行の承諾を得ないと遺言書の内容も書き換えられないと思っている方が多いのですが、遺言書は前記の通り信託銀行を通さなくても変更は可能なのです。

信託銀行の執行費用については、各銀行によって多少違いますが、おおむね100万円以上の執行費用がかかり、資産が大きくなればなるほどその費用も高くなります。

信託銀行の執行手続きが必要な財産かどうかなど、専門家に相談することも必要かと考えます。
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