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弁護士からいきなり通知が来ました

(東京都新宿区在住H様)
一度も結婚することなく子供がいない父の叔母が昨年亡くなり土地・建物の相続の話が先日弁護士より通知で来ました。

いろいろ諸事情があり、そのままにしていたのですが、義叔父の依頼した弁護士より金額の提示がありある意味強制的なやり方で早期解決を促して来ています。

私や父は不動産に関して詳しくはないですが素人の私でも路線価や固定資産税評価額といった言葉は聞いたことありますが、あまりにも低額でびっくりしています。

弁護士から言われたら条件をのむしかないのでしょうか?

どう対応したらいいのか分かりません。
本間 正俊弁護士の回答

(多摩区役所前法律事務所代表)

裁判所を通さずに弁護士が通知をしてきているだけでは,何も決定的なことは起こりません。

弁護士は依頼者の利益になるように仕事をしますので利害が対立する当事者としては圧力を感じることはあると思いますが,きちんと説明を受け納得するまで確答をしなくてよいのです。

遺産分割を相続人間の協議で行なう場合,最後に遺産分割協議書という書面を作成しますが,相続財産に不動産が含まれる場合は登記手続に使うため実印の押捺と印鑑証明書の添付が要求されます。

遺産分割協議書に署名し実印を押すということは,その内容について文句は無いということを意味しますので,少しでもわからないところがあるなら署名押印はしてはいけません。

さて,今回は不動産の分割が問題になっているようです。

預貯金や現金は数字に過ぎないので分けやすいのですが,土地はともかく建物を実際に切って分けるわけにはいかないので,実際に売却しないのであれば金額で評価をして分割を進めることになります。

不動産の価格をどのようにするかについては,ご指摘のとおり路線価や固定資産評価額というものが参考になりますが,遺産分割の際にはあくまで時価を基準とするのが原則です。

時価は「売ったらいくらになるか」というもので,実際に売らない以上は架空の数字を出してくるしかありません。

不動産鑑定士に依頼して査定してもらうこともありますが正確な半面費用がかかるので,多くの場合は複数の不動産業者に依頼して査定を出してもらって,その平均をとり,だいたいの数字を出して交渉に臨みます。

さらに簡易的には,路線価格は時価の80%,固定資産評価額は時価の70%と言われていますので,路線価格を0.8で割ったり,固定資産評価額を0.7で割ったりして大体の時価をイメージすることもあります。

相手の弁護士からどのような提示がなされているのかはわかりませんが,義叔父様が依頼された弁護士である以上は義叔父様に有利に(そして場合によっては相談者様に不利に)交渉を進めていると思われます。

遺産分割協議書に署名等した後からひっくり返すのはほぼ不可能ですので,納得できない点があるならその前にお近くの弁護士に相談にいかれるとよろしいと思います。
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