兄に内緒で母の後見人になりたいと考えています
(神奈川県横浜市鶴見区在住T様)
介護1の母がいます。
病弱な父は中々仕事も長続きせず苦労かけられっぱなしだった母は2年前他界した父の看病の反動が来て体調を崩しました。
実は私には兄がいます。
とても横暴で母にも手を出す様な人でした。
今音信不通で何をやっているのかも知りません。
そこでこの際、母の後見人になりたいのですがその様な手続きは出来るのでしょうか?
兄は反対すると思うと気が重いです。
知られず後見人になれますか?
母はずっと寝たきりで、見舞いに行っても娘の私すら分からない状態です。
病弱な父は中々仕事も長続きせず苦労かけられっぱなしだった母は2年前他界した父の看病の反動が来て体調を崩しました。
実は私には兄がいます。
とても横暴で母にも手を出す様な人でした。
今音信不通で何をやっているのかも知りません。
そこでこの際、母の後見人になりたいのですがその様な手続きは出来るのでしょうか?
兄は反対すると思うと気が重いです。
知られず後見人になれますか?
母はずっと寝たきりで、見舞いに行っても娘の私すら分からない状態です。

北村 亮典弁護士の回答
(こすぎ法律事務所共同代表)
結論から言いますと、お兄様に知られずに成年後見の申立をすることは極めて困難です。
家庭裁判所は申立ての内容や、後見人として誰が適当かということについて、ご本人の親族の意見を参考にしながら後見人を選任しています。
したがって、家庭裁判所に成年後見人の選任の申し立てをするにあたっては「親族の同意書」の提出が求められます。
なお、ここでいう「親族」とは、例えば、ご本人に配偶者とお子さんがいる場合は配偶者とお子さんなど、要するにご本人が亡くなられた場合に相続人となる者ですので、お兄さんは当然含まれます。
申立にあたって反対している親族がいたり、連絡が取れない親族がいる場合には、申立の際に同意書の添付までは求められないのですが、しかし、その後に家庭裁判所から他の親族に対して意見聴取を求めるなど、何らかの手段で他の親族の意向の確認をすることが多いです。
したがって、お兄さまに知られずに成年後見の申し立てをするということは実務上はとても難しいと言えます。
また、ご相談者がお母様の成年後見人になるためには、紛争の防止や公平性の観点から親族全員の同意が必要ですので、お兄様が反対している場合には、第三者の専門家(弁護士など)が成年後見人に選任される可能性が極めて高いです。
家庭裁判所は申立ての内容や、後見人として誰が適当かということについて、ご本人の親族の意見を参考にしながら後見人を選任しています。
したがって、家庭裁判所に成年後見人の選任の申し立てをするにあたっては「親族の同意書」の提出が求められます。
なお、ここでいう「親族」とは、例えば、ご本人に配偶者とお子さんがいる場合は配偶者とお子さんなど、要するにご本人が亡くなられた場合に相続人となる者ですので、お兄さんは当然含まれます。
申立にあたって反対している親族がいたり、連絡が取れない親族がいる場合には、申立の際に同意書の添付までは求められないのですが、しかし、その後に家庭裁判所から他の親族に対して意見聴取を求めるなど、何らかの手段で他の親族の意向の確認をすることが多いです。
したがって、お兄さまに知られずに成年後見の申し立てをするということは実務上はとても難しいと言えます。
また、ご相談者がお母様の成年後見人になるためには、紛争の防止や公平性の観点から親族全員の同意が必要ですので、お兄様が反対している場合には、第三者の専門家(弁護士など)が成年後見人に選任される可能性が極めて高いです。