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「全ての現金を愛人に相続する」という遺言書(手書き)が出てきました

(東京都品川区在住F様)
女好きでどうしようもない父が春に亡くなりました。

四十九日法要も終わり、慌ただしい中とんでもないものが出てきました。

母とは20年前に離婚しており、相続人は私と兄なのですが「全ての現金を愛人である行きつけのスナックの韓国人ママに相続する」と言うものでした。

空いた口が塞がらず呆れています。

どこまでお人好しなのかと。

その韓国人ママとはうちの兄妹は仲が悪く、顔も見たくはありません。

先日手書きの遺言書のコピーを送ってきました。

明らかに父の字です。

まだ現金は銀行から下ろしていません。

100万もない程度の通帳を親族である私達からこの愛人に渡さなければいけないのでしょうか?

何か対抗策があれば教えて下さい。
相続遺言離婚
高木 優一宅地建物取引士の回答

(株式会社トータルエージェント代表取締役)

まず、お父様と「ママ」は戸籍上の夫婦ではなく、遺言執行者の指定がされていないという前提でご説明致します。「ママ」がお父様の相続人であるあなたとお兄様の協力なく、当該遺言により銀行に行って預金の払戻の手続きをするには、家庭裁判所で遺言書の検認手続きを受けて、また、遺言執行者の選任審判の申し立てをして、遺言執行者が選任される必要があります。

「ママ」がこれらの手続きをするには、それなりの時間がかかりますので、その間にあなたとお兄様が銀行に行って、相続人の資格において、預金の解約手続きをすることはできるでしょう。

ただ、遺言が有効である以上、その預金は「ママ」のものとなります。

それでも、あなたとお兄様は遺留分減殺請求ができますので、当該預金の半分は確保できるでしょう。

より抜本的は対抗策としては、当該遺言の無効を主張することで、無効にする余地があるなら、遺言無効確認請求訴訟を提起することです。

ただ、お父様が当該遺言を全文自書し、その他遺言の要件を満たしているのであれば、無効にするのはかなり難しいと考えた方がいいかもしれません。

また、無効にする余地があったとしても、遺言無効確認請求訴訟はとても大変な訴訟となることが想定されますので、相続できる財産額を勘案して、どうするか決めた方がよろしいかと存じます。
不動産・相続お悩み相談室

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[ゲスト] 稲葉治久(弁護士)

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