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婚約中に共有名義で実家を立て直しましたが、婚約解消しました。

(神奈川県横浜市都筑区在住T様)
婚約中に、婚姻後の新居として、婚約者の実家を建て直して2世帯住宅を建築するために住宅ローンを組みました。

その後婚約を解消しましたが、現在に至るまで1年以上、住宅ローンを支払い続けています。

住宅ローンは、それぞれ35年ローンで私、婚約者、婚約者の妹で契約。

登記上、それぞれ住宅ローンの額に比例して持ち分を登録しています。

建築は婚約者の実家の土地に、もともとの住居の建て直しました。

完成する前に婚約解消し、完成した住居には婚約者、婚約者の妹・両親が住み続けています。

そのため、売却して住宅ローンを返済する、という方法は現実的には難しいです。

婚約解消にあたって慰謝料等の支払いはなく、住宅ローンの支払を約束しました。(支払いは、婚約者が結婚するまでで、結婚相手に私の住宅ローンを引き継ぐ)

なお、婚約者は、3~5年以内には結婚して、私への住宅ローンの負担をなくすつもり、とは言ってくれています。

上記状況のもと、自身が住んでいない他人の住居のためのローンをいつまで払い続けなければいけないのか今後に不安を抱き、住宅ローンの支払を解消するような解決策がないかご教示いただけないでしょうか。

もし解決が難しい場合、支払を5年間などに限定し、それ以降は支払う必要をなくす(住居を売却するなど)というような約束を法的に取り交わしたいと考えます。
田畑淳弁護士の回答

(弁護士法人アリスト溝の口法律事務所所長)

ご相談者の住宅ローンの支払いを解消する解決策は,難しいと言わざるを得ません。

理由は,次の通りです。

1 銀行との関係について

ご相談者様は,(元)婚約者,(元)婚約者の妹とともに,おそらく連帯して住宅ローンを借り入れたのだと思われるところ,銀行との関係ではご相談者様は,借りた住宅ローンの全額を返済する義務があります。

そうですので,事後的にご相談者様を債務者から外すためには,あらたに銀行の了承を受ける必要があります。

しかし,追加の担保を差し入れるなどの事情がない本件で,銀行がこのような合意をすることは通常ありえないと思われます。

この点,ご相談者様と(元)婚約者との間で,(元)婚約者がご相談者様の負担する住宅ローンの債務を引き受けると合意するようですが,これは,銀行とご相談者様との間の住宅ローンの債務との関係においては,影響を受けません。

2 (元)婚約者との関係について

①ご相談者様と(元)婚約者との間で,(元)婚約者が(元)婚約者が婚姻するまでを期限(不確定期限)として,ご相談者様の負担する住宅ローンの債務を引き受けるという合意することは可能ですが,②ご相談者様と(元)婚約者の新しい結婚相手との間で,(元)婚約者の新しい結婚相手がご相談者様の負担する住宅ローンの債務を引き受けるか否かについては,その新しい結婚相手が了承するか否かにかかわってきますので,現時点では,確実ではありません。

3 まとめ

そうですので,ご相談者様と(元)婚約者との間で,(元)婚約者が住宅ローンの支払いをするという合意は可能ですが,(元)婚約者の新しい結婚相手が,ご相談者様の負担する住宅ローンを引き受けるかどうかについては,現時点ではわかりません。

また,銀行との関係では,銀行がご相談者様との間で債務を免除するなど新しい合意がなければ,このまま住宅ローンの支払いを解消することはできません(なお,破産等別の手続の利用については除く。)。
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