高木優一: | 今は溝の口に本部事務所を構え、秦野にも支部事務所を構えていらっしゃいます。次第に進出するテリトリーも広がりそうですね。 |
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田畑淳: | 弁護士は、別に半径何キロ以内でなければ商売をしてはいけないという取り決めがあるわけではないので、声が掛れば溝の口以外にも、東京へも出向きます。ただ、活動の中心はやはり溝の口に置きますし、地元の人たちがアクセスしやすい、顔が見えやすい事務所を目指そうと思っています。 |
高木優一: | 先生は、今後どのように事務所を展開させていくつもりなのかをお聞かせください。 |
田畑淳: | 相続というテリトリーは、どの士業の先生方もこれから大きくなるマーケットだと捉えていると思います。その中で、どう特徴づけをしていくのかが問われると考えています。私の場合は、不動産分野は比較的手慣れていますし、不動産が絡む相談であれば、他の弁護士よりも的確に応えられることがあるかもしれません。今のところは、不動産に関連する相続の問題を軸にして仕事を開拓していく所存です。 |
高木優一: | 相続といっても、一言では捉えきれない、いろいろな問題が発生します。 |
田畑淳: | 親の認知症が問題となって相談してくるケース。借地をどう処分するかという問題。農地を宅地に変える際の相談とか、本当に多岐にわたります。 相続というのは、他の案件とは違った側面があります。 交通事故や借金の問題は、それが起こって困った事態になったときに初めて弁護士に相談をしに来ます。ところが相続は、何かの問題が生じる前に相談をすることができます。遺言は早めに書いておいた方が良いとか、この土地の問題に関しては今のうちからきちんと整理をしておいた方が無難だとか、的確なアドバイスが事前にでき、前もっていろいろと手を打つことが可能だということで、他の案件とは異なるのです。それで何の問題も起こらなければ良いし、避けられない事態になった時は真摯にお手伝いをさせていただく。 一期一会というよりは、日頃からどんな事でも気軽に相談に乗り、長期にわたってお手伝いをさせていただくというスタンスでいきたいと考えています。 |
高木優一: | やはり、弁護士は一般の人たちから見ればまだまだハードルが高いという印象は否めません。先生のように積極的に地元に出て行くという姿勢が、地域の人たちの中に溶け込む一番の方法だと感じます。 本日はどうも有難うございました。 |