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SPECIAL対談 杉浦弘文×高木優一
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空き家対策は早めに手を打つことが重要

高木優一:
ご相談者としてはなるべく自分たちの代で決着をつけたいですよね。アパートを相続すると言っても、親がアパート経営に向いているといって、子供が同じように向いているとも限りませんから、マンションやアパートを親が残してくれても有り難く相続しますということになるとは限りませんね。
杉浦弘文:
一人で相続するのであればいいのですが、もし三人で共有となれば、誰かが家賃をもらいに行ったり、苦情を聞いたり、メンテナンスを施したりしなければなりません。そこまではなかなかやりたがりませんよ。
高木優一:
社団法人を立ち上げ、杉浦さんがおやりになっていることは、今後の不動産業界の一つの潮流になりますね。本来なら弁護士が前面に出て取り仕切るような事案が多いのかもしれませんが、不動産に関して、詳しい方ばかりではないですから。 
杉浦弘文:
降って湧いたような不動産の処分をしたいのだけど、誰に相談したらよいのかが分からないというケースは今後ますます増えていくことは間違いないですね。だいたい、皆さん相談するのが遅れる場合が多いです。たとえば、富裕層で共有不動産に困っている方などは、兄弟の仲がかならずしも良いと言えない場合が多くありますので、結局だれにも相談できずに、ぎりぎりになってから相談に来られます。そういったときに、我々サイドがいかにスピーディに解決の道筋を立てられるかが重要なポイントなんです。
そのためにも、それぞれの専門家が連携し合って事を進めるのがベストな方法だと思っているのです。
高木優一:
相談している最中に認知症になってしまうなどというケースもありますからね。
測量するだけで普通に半年ぐらいはかかりますから。早めに対策を立てることが本当に大切だと思います。
本日はありがとうございました。

photo by naokichi hasebe

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