電話相談
> >
SPECIAL対談 小室友里×高木優一
1  2  3

男性はHOWを求め、女性はWHYを求める

高木優一:
女性側にはどのようなアプローチをされていますか。
小室友里:
やはりメインはセクシャリティの問題です。女性の性の解放が謳われていますが、ただただオープンになればいいわけではありません。オープンにすればするほど男性は引いていきますから。そこがわかっていないのです。もちろん、パートナーシップを築いている間柄ならば別ですけれどね。
女性は、自分の性を見つめなおす機会がないんです。自分の性器もまともに見たことがない人も実は多いものです。つまり、現実的に普段、自分の身体のことも性のこともあまり知らないくせに、男性に求めることは大きいのです。男性はHOWを求めWHYをないがしろにする、女性は逆にWHYを求めてHOWをないがしろにする傾向にあると思います。そのような逆転現象が起きていることに双方が気づいていないんです。
高木優一:
ある身の上相談で、既婚者の女性の相談は、自分のパートナーは自分勝手すぎるという訴えが多いと聞いたことがあります。
小室友里:
男性も女性も本当に学ぶ場所がなさすぎるのだと思います。同姓同士が、がやがやと集まって不満やグチを言い合って終わってしまうんですね。クロストークがないんです。切実にそう思ったので、今、学ぶ場所をいろいろと作っているところなんです。
高木優一:
小室さんのブログなどを読んで質問してくる人は男性が多いですか女性ですか。
小室友里:
男性の方が多いと思います。やはりほとんどがHOWの質問ですよ。女性からは、男性へのグチが多いですね。でも、女性は聞いているうちにご自分で解決していきます。そうだね、そうだねと共感していくうちに、それですっきりするんでしょうね。
高木優一:
女性の話は、オチというか結論がないことが多いんですよね。そこで「オチはなんだよ」って迫ってしまうともうダメですね。
小室友里:
そんな風に迫られると引いてしまいます。

photo by naokichi hasebe

1  2  3