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借地権を地主が買い取る場合は、建物は壊さなくていいのですか?

(東京都新宿区在住K様)
うちの実家は借地で地主から土地を借りて住んでいます。(46年)

先月、地主から「相続税のために現金が必要となったので土地を買い取ってもらいたい、それが出来なければ売って現金を作りたいんだけど、協力してくれませんか?」と言われました。

母は高齢で一人暮らしをしており、耳が遠くなってきていますし、防犯や火災の事を考えると今後この家に住み続けるのが難しくなると思われる状態です。

私も近いうちに親を老人ホームに移動させないと一人で生活はできなくなると考えていたところなので丁度いいタイミングだと思っています。

そこで一昨日地主から「土地が売れたお金を折半して、それを家の取り壊し費用に充ててもですよ」と言われました。

もし売却の話が進んで、誰かが私の親の家の借地権を買い取ってくれるとした場合、私達が家を取り壊す必要はあるのでしょうか?

買主に取り壊してもらうか解体費は地主と折半というのが筋ではないでしょうか?

取り壊し費用は私達に出させようとしてる地主に疑問点があります。
借地
鹿山 博樹宅地建物取引士の回答

(株式会社GMコーポレーション代表取締役)

地主と借地人が同時に底地と建物(借地権)を第三者に売却する場合、形式上建物も第三者に売却するので、建物の解体費用は、買主が負担するのが通常でしょう。

ただ、解体費用相当額が土地(借地権)の代金から引かれて売買価格が設定されることが多いのでしょうから、その場合に解体費用相当額を地主と借地人どちらが負担するのかと言えば、建物の所有名義は、あくまで借地人なので、借地人が負担するということも「筋」としてはおかしくはないでしょう。

それでも、解体費用相当額をどちらが負担するか、土地の代金をどのように分けるか(底地と借地の割合)は、あくまで地主さんとの話合いで決められるものなので、そこはよく地主さんと話し合ってみるべきでしょう。
不動産・相続お悩み相談室

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