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うちの姉の行動に納得できません

(神奈川県川崎市幸区在住K様)
親の遺産である不動産を占有している相続人に対して、他の相続人は明け渡しを求めることができない。

法治国家の日本においてこんなことが許されていいのでしょうか?

こんな考え方がまかり通るのであれば占有した者勝ち、早いもん勝ちということになりませんか?

実家の持ち分をもらってもお金ももらえなければ住む権利もないなら相続していないのと同等です。

どうすればこの理不尽な考え方をする姉をギャフンと言わせられるのでしょうか?
添田 樹一弁護士の回答

(川崎つばさ法律事務所代表)

ご相談ありがとうございます。

まず、現在居住しているお姉さんを立ち退かせることができるかどうかについて、ご回答致します。

結論からいいますと、明け渡しを求めることは、非常に難しいと言わざるをえません。

民法249条は、各共有者は、共有物の全部について、その持分に応じた使用をすることができると定めています。

また、過去の判例において、共有者に対して明け渡しの請求をすることはできないという判決があります。

したがって、明け渡し自体は認められない可能性が高いでしょう。

ただし、Bさんにも共有持分があるわけですから、お姉さんが共有不動産を全部使っているということであれば、Bさんの共有持分をお姉さんが利用していることになります。

そのため、利用の対価をお姉さんに要求することは可能です。

ただ、共有状態が相続により発生したような場合には、お姉さんと被相続人との間で不動産の無償使用の合意があるような場合があります。

このような場合には、対価の要求も難しくなってしまいます。

このあたりは、ケースバイケースの判断になるでしょう。

不動産を処分してもよいということであれば、共有物分割請求訴訟を提起して、相続した不動産を売却するという方法もあります。

一定の条件はありますが、不動産の場合、最終的には競売にかける旨の判決がでることが多く、これにより不動産を現金化して共有持分に応じて分配することが可能です。

また、共有物分割請求訴訟の中で話し合いがまとまり、共有者全員で不動産を売却するという流れになることも多いのが現状です。

競売になるより、任意で売却した方が一般的には高値で売れますので。

共有物分割請求訴訟は、法的に難しい問題が多く含まれていますので、もしよろしければ一度専門家にご相談頂ければと思います。
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