電話相談
> >

母の相続放棄は無効になりますか?

(神奈川県川崎市幸区在住T様)
父が亡くなり、財産は実家の借地と借金というマイナス財産だけという事もあり、相続人全員(母・私・妹)が相続放棄の手続きをしようと考えておりました。

しかし最近色々調べてみると死亡してから3か月以内に相続放棄手続きをしなければいけないという事を知りました。

そこで問題が発覚したのですが、父名義のローンと借地権の地代を母が今も払い続けているのです。

この場合母は相続を認めると判断され、相続放棄は無効になるのでしょうか?
田畑淳弁護士の回答

(弁護士法人アリスト溝の口法律事務所所長)

相続財産の一部を処分すると、単純承認したものと扱われ、以後、相続放棄はできません(民法921条1号)。

ご相談者様の件についてはこの「処分」に当たるのかどうかが問題となります。

お母様が、お父様の預金などを使って、お父様の債務を支払った場合は、相続財産の一部の「処分」にあたり、単純承認をしたことになってしまいます。

従って以後、相続放棄ができません。

逆にお母様が、自分の預金を使って相続債務を支払ったような場合は、単純承認になりません。

これについては、下級審ですが,熟慮期間中の被相続人について相続債務の一部弁済行為は,自らの固有財産をもってした場合に相続財産の一部を処分したことにあたらないとした福岡高等裁判所宮崎支部平成10年12月22日決定があります。

つまり相続債務の弁済そのものは、相続財産の「処分」ではなく,弁済のために遺産を使ってしまうことが「処分」になってしまうのです。
不動産・相続お悩み相談室

かわさきFM(79.1MHZ)
15:20-16:00
かわさきDOWNSTREAM
(夕方の番組内)
[6月の放送日] 

次回放送予定

6月27日(木) 16:15~16:45

「退職代行業務の現状」

[ゲスト] 小澤亜季子(弁護士)

→視聴方法、過去放送分はこちら